チペワ 10インチヴィンテージウェリントンブーツ 91091（ラセット）の履き込みレビューその1

チペワ 10インチヴィンテージウェリントンブーツ #91091（ラセット）の履き込みレビュー第1弾

2013年9月~10月にかけて、チペワの旧輸入代理店直営のオンラインショップが在庫処分で投げ売りセールをかけた際に手に入れた、チペワ 10インチヴィンテージウェリントンブーツ #91091（ラセット）の履き込みレビュー第1弾になります。

同時期にこのブログを見ていただいている多くの皆さまもこのセールで購入されたようで、チペワファンの2013-14年シーズンは、日本全国一斉の「ヴィンテージウェリントンブーツ強化シーズン」の様相を見せております。

まあそんなこんなで皆さん「うちにも同じやつあるけどなー」って感じかもしれませんが、履き込みレビューしてみます。

新品時のレビュー記事は「チペワ ヴィンテージウェリントンブーツ到着！開封の儀」。

履き込み期間

例年よりかなり早いブーツシーズン始動で、2013年9月中旬から履き込み開始。買っちゃったら早く履きたいよね、という我慢がきかない子供じみた理由から。

「この暑さ、なにごとだ！」って思わずボヤきたくなる、10月なのに東京の気温30℃超えの異常気象。暑さに負けて、一度出したものを引っ込めるなど男としてのプライドが許さず、ただただブーツ道を精進いたしました。

2013年9月中旬から11月中旬まで履き込み期間2ヶ月。週3日程度の履き込みなので、ざっくり通算24日。基本的に都会のアスファルト環境を歩くだけ。

けっこう足に馴染んできたところです。長時間履くと、時たま、つま先が痛くなります。これは痛くなる時とならない時がある。履き始め当初、なにも修行がなかったので「ラッキー！」と余裕ぶっこいてたら、急に2ヶ月目に痛くなるという変則攻撃食らってます。

メンテナンス

このブーツのテーマは「雑に扱う」です。今まで靴に手をかけすぎなのを自覚してたので「あえて」ですが、初志貫徹できなそう。「靴に手をかけすぎ」と偉そうに言うわりには、この間、雨の後にチペワじゃないけど自前で一番高い靴の革底をカビさせた。痛恨の極み。

このブーツはとりあえず手元に来たら、何もせずそのまま履き出しました。日常のメンテは、履く前にブラッシングのみ。この写真を撮る前に初めて、雑巾クリーニング→ブーツクリーム入れました。

メンテナンス方法は過去記事の「チペワのメンテナンスをしてみよう（オイルドレザー編）」をご覧ください。「会心の記事だ！」って年に数本かしかないんですが、これは個人的に気に入っている記事です。

レビュー的なもの

改めて「ウェリントンブーツとは？」

ウェリントンとはテキサス州にある川の名前に由来し、その土地で働く農民が履いていた作業用の靴がモデルとされています。

ヴィンテージという名前の通り、昔、CHIPPEWA(チペワ)で生産されていたウェリントンブーツの復刻版です。

プルストラップは背面に一つ、シャフト上部はフラットタイプ、アウトソールはビブラム社別注のウィズコルクソールを採用。ワイズも他のモデルに比べ、細めのＤワイズと、現行のウェリントンブーツとは違い、ディテールはよりシンプルに、よりクラシックに仕上がっています。

これは昔、チペワの輸入代理店がこの商品の商品説明に用いていた文章です。

ブーツのカテゴリって、枝葉がいっぱい、各ブランドが好き勝手に名付けるのでややこしいんですが、とりあえず農民仕様なんだそうです。

カテゴリは正直どうでもいい。ヴィンテージウェリントンブーツ、「いいブーツです」

真に受けて「農場仕様のブーツ」ということにして、我が家の家庭菜園いじり（プランター2つで夏はミニトマトとしそを作っていましたが、今はラディッシュ作ってます）の時には必ずこのヴィンテージウェリントンを履いています。朝の水やりとかにもわざわざ。

プランターが置いてあるところ、この写真取ってるとこと同じだから土じゃない、地面はガチガチのコンクリです。気分です、気分は重要でしょ。東京都内で庭付き一戸建ては厳しいのであります。

履き心地は良いです。厚手ですが柔らかなオイルドレザーが、難儀することなく足に馴染みます。ブラッシングすると光沢が出てきてうっとりします。

カップインソールなしのタイプなので、履いていてちょっと地面からダイレクトな硬さはあります。これは後日、別記事起こす予定ですが、「スペンコ」のインソール入れました。これで履き心地アップです。

アウトソールはビブラム#700のコルクソール。これって前も言ったけど、減りが早い気がする。履く環境や履き方にもよるけど、2ヶ月でこんな減り具合い。

今まで、履かず嫌いのプルオンではありましたが、なんと履いたり脱いだりが楽か！

「毎日ブーツのシューレース結ぶ時間を、つなぎあわせたら人の一生でどのくらいの時間を要しているんだろうか？」とか考えちゃったくらい。

家族で出かけるときに玄関先で「ちょっと待ってね」言いながらいそいそとブーツのシューレース結ぶのですが、妻が毎度待たされてちょっとイラっとしてるのがわかるのとか、座敷の居酒屋の帰り際にシューレース結び待ちでみんなの出口塞いじゃって申し訳ないとか、そういうのがなくなります。

ただ、フィット感というところでは、足の甲まわりでのフィットで足を留める感じになるので、かかとを包み込む感覚や足首まわりのフィットはシューレースで調整できるブーツのほうが上です。まあ棲み分けが全く別な代物なので、比較すること自体に無理があるといえばあるのですが。

私の場合は、スペンコのインソールを入れると甲がきつきつ、インソールがないと甲はゆとりありもかかとの遊びが大きい、というどっちもどっちの状態なので、「インソールありで甲部分が馴染むのをひたすら待つ」という作戦を決行中です。

このヴィンテージウェリントン、履いてみると良さはわかりますが、ルックスはかなり野暮ったい。2歳の息子にさえ「パパの長靴」と言われております。雨の日に息子は自分の長靴履いて、私にはこれ履けと強要してきます。長靴ですか。。。売れ残って処分価格になったのも、なんとなくわかるような気もします。

このブーツをいまだ取り扱っているオンラインショップによっては「ブーツイン」での着用をオススメしていますが、アウトドアの環境での必要に応じたブーツインは「あり」でも、ファッションとしてのブーツインは「なし」ですね。確実に。ほんとに長靴ルックです。

あんまり初回に気合い入れてレビュー書きまくると、「次回以降書くことがなくなる」のは6インチプレーンブーツのレビューで経験しておりますので、今日のところはこんな感じで肩を温存しておきます。かといって、次回のレビューが快投するとはまったく保証できませんのであしからず。

あ、皆さまからのチペワのブーツのエイジング写真投稿もぜひお待ちしております。詳しい投稿方法は、こちらに書いておりますのでぜひぜひ宜しくお願い致します。